OVERVIEW
この症状について。
捻挫は関節を支える靭帯の損傷、打撲は皮下組織の挫傷で、いずれも日常生活や運動中に起こりやすい急性外傷です。多くは保存療法で完治しますが、足首の捻挫は靭帯の損傷度合いで重症度が異なり、適切に治療しないと「捻挫癖」になることがあります。受傷直後の RICE 処置(Rest・Ice・Compression・Elevation)と、整形外科での骨折除外(レントゲン)が重要です。
SELF CHECK
こんなサインがあれば、受診を考える。
- 受傷直後から強い痛みと腫れ
- 体重をかけられない・歩けない
- 関節が不安定でぐらぐらする
- 変色(青あざ)が広がっている
- 数日経っても腫れと痛みが引かない
- 同じ関節を何度も捻っている
POSSIBLE CAUSES
考えられる原因・疾患。
足関節捻挫
内反捻挫(足首を内側にひねる)が最多。前距腓靭帯損傷が中心となる。
手関節捻挫
転倒時に手をついて発生。骨折との鑑別が重要で、レントゲン評価必須。
指の捻挫(突き指)
球技でよくある。骨折・腱断裂を除外する必要があり、自己判断は危険。
膝の靭帯損傷
急な方向転換・ジャンプ着地で起こる。前十字靭帯損傷は手術適応のこともある。
打撲
衝突・転倒による皮下出血と腫脹。広範囲・大きい場合は精査が必要。
TREATMENTS
治療法の選択肢。
— STEP 01
RICE 処置
受傷直後の Rest(安静)・Ice(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)。最初の48時間が重要。
— STEP 02
保存療法
装具固定、テーピング、消炎鎮痛剤、リハビリ。靭帯の修復には3〜6週間を要する。
— STEP 03
手術療法
靭帯完全断裂や慢性不安定性で機能障害が残る場合に検討される。
WHEN TO VISIT
受診の目安。
緊急
すぐに受診- 体重をかけられない
- 明らかな変形が見える
- 感覚消失・血流障害
- 外見上明らかな骨折疑い
早めに
早めに受診- 1週間経っても腫れ・痛みが引かない
- 関節の不安定感が残る
- 繰り返し同じ関節を捻る
経過観察
自宅対応可(経過観察)- 軽い腫れと痛み
- RICE 処置で軽快しつつある
FAQ
よくある質問。
捻挫は冷やす?温める?
急性期(48時間以内)は冷やし、慢性期に入ったら温熱療法に切り替えるのが基本です。
テーピングは必要?
スポーツ復帰時の予防・補助として有効です。日常生活では装具のほうが楽な場合も。
捻挫癖を治すには?
靭帯の修復+足首周囲筋のトレーニング・バランス訓練が必要です。リハビリでの段階的回復が鍵。
突き指で病院は大袈裟?
骨折・腱断裂を除外する意味で、痛みが続けば受診を。とくに伸ばせない・曲げられない場合は受診推奨。
打撲の青あざは何日で消える?
通常2〜3週間で吸収されます。広範囲・大きいものは精査が必要なこともあります。
編集部監修について
Phase D で整形外科専門医による最終レビューを実施。本稿は編集部監修のドラフトです。診断・治療の最終判断は医療機関で受けてください。