OVERVIEW
この症状について。
スポーツ障害は、運動による反復的な負荷で起こる慢性の障害(オーバーユース)と、一回の強い衝撃で起こる急性の外傷の総称です。野球肘・テニス肘・ランナー膝・シンスプリント・オスグッド病など競技や年代で特徴的なパターンがあり、適切な診断と段階的な復帰プロトコルが回復のカギになります。痛み止めで誤魔化して練習を続けることが最も悪化を招くため、痛みが出た段階で早めの整形外科受診が推奨されます。
SELF CHECK
こんなサインがあれば、受診を考える。
- 特定の動作で繰り返し痛む
- 練習後よりも翌朝の方が痛みが強い
- 練習を休むと痛みが軽くなる
- 成長期の子どもで膝や肘の痛みが続く
- 同じ部位を何度も痛める
- 痛み止めで痛みを抑えて練習を続けている
POSSIBLE CAUSES
考えられる原因・疾患。
野球肘
投球動作の繰り返しによる肘の障害。成長期は剥離骨折に注意。
テニス肘(外側上顆炎)
ラケット競技に多い肘の外側の痛み。日常動作(鍋を持つ等)でも発症する。
ランナー膝
長距離走による腸脛靭帯炎・膝蓋大腿関節障害。
シンスプリント
ランニングによるすねの内側の痛み。疲労骨折に進行しないよう注意。
オスグッド病
成長期の子どもの膝のお皿の下の痛み。骨が完成する前の特有の障害。
疲労骨折
反復的な負荷で骨に微細な亀裂。レントゲンでわかりにくく、MRI が必要なことも。
TREATMENTS
治療法の選択肢。
— STEP 01
保存療法
安静、アイシング、消炎鎮痛剤、装具療法、フォーム矯正。多くのスポーツ障害は保存療法で改善します。
— STEP 02
リハビリ
競技特異的なリハビリ、段階的な復帰プロトコル。理学療法士・トレーナーとの連携が重要です。
— STEP 03
手術療法
半月板損傷・靭帯断裂・剥離骨折など、保存療法では機能回復が見込めない場合に検討。
WHEN TO VISIT
受診の目安。
緊急
すぐに受診- 競技中の急な激痛
- 明らかな腫脹・変形
- 骨折疑い(体重をかけられない)
早めに
早めに受診- 2週間以上痛みが続く
- 徐々に悪化している
- 子どもの慢性的な関節痛
経過観察
経過観察可- 練習後の軽い違和感
- 休めば解消する
FAQ
よくある質問。
痛み止めで続けても大丈夫?
根本治療になっていないため、悪化リスクが高くなります。痛みは体からのサインなので、無視せず原因評価を。
子どもの痛みは様子見でいい?
成長期の関節痛は早期受診を推奨します。剥離骨折・成長軟骨損傷の可能性があるため、長引く前に評価を。
アイシングは何分?
急性期は15〜20分を1日数回。皮膚を保護するため、タオル越しに当てます。
復帰の目安は?
痛みの消失だけでなく、可動域・筋力・競技動作の再現性で判断します。専門家の段階的プロトコルに従いましょう。
フォーム修正は必要?
再発予防には不可欠です。理学療法士・コーチとの連携で、フォームの癖を見直すことが重要です。
編集部監修について
Phase D で整形外科専門医による最終レビューを実施。本稿は編集部監修のドラフトです。診断・治療の最終判断は医療機関で受けてください。