OVERVIEW
この症状について。
膝の痛みは加齢・スポーツ・外傷など原因が幅広く、変形性膝関節症・半月板損傷・靭帯損傷・関節リウマチなどの可能性があります。「曲げ伸ばしのときに痛む」「立ち上がりが辛い」「水が溜まっている」など、症状の特徴ごとに考えられる原因が異なります。年齢を理由に放置すると変形が進み、人工関節が必要になるケースもあるため、早期の整形外科受診で進行を抑えることが重要です。
SELF CHECK
こんなサインがあれば、受診を考える。
- 階段の上り下りで膝が痛む
- 朝の起き上がりが特に辛い
- 膝が腫れている・水が溜まっている感じがする
- 「ガクッ」と力が抜ける感覚がある
- 膝が真っ直ぐ伸びない、正座ができない
- 屈伸時にゴリゴリと音がする
POSSIBLE CAUSES
考えられる原因・疾患。
変形性膝関節症
加齢で軟骨がすり減り、骨同士が当たって痛む。中高年に最も多く、肥満や O 脚で進行しやすい。
半月板損傷
スポーツや加齢で半月板が切れる。曲げ伸ばしで引っかかる感覚や、ロッキング(急に動かなくなる)が特徴。
靭帯損傷(前十字靭帯など)
スポーツでの捻りや衝突で起こる。急性の不安定感と腫れが出る。
関節リウマチ
自己免疫疾患。両膝対称性に腫れ・痛みが続き、朝のこわばりを伴う。
オスグッド病
成長期の子どもに多い、膝のお皿の下の痛み。スポーツとの関連が強い。
痛風
尿酸結晶の沈着による急性の関節炎。膝にも起こることがあり、赤く腫れて激痛が走る。
TREATMENTS
治療法の選択肢。
— STEP 01
保存療法
体重管理、太もも前面(大腿四頭筋)の筋トレ、ヒアルロン酸関節注射、装具療法。軽〜中等度の変形性膝関節症で効果が期待できます。
— STEP 02
手術療法
半月板修復術、関節鏡視下手術、人工膝関節置換術(変形が進んだ場合)。年齢・活動レベル・変形の程度に応じて選択されます。
— STEP 03
リハビリ・運動療法
大腿四頭筋強化、可動域訓練、歩行指導。手術前後を問わず、膝周囲の筋力維持が回復の鍵になります。
WHEN TO VISIT
受診の目安。
緊急
すぐに受診- 急な強い痛みで歩行困難
- 関節が真っ赤に腫れて熱感がある(感染・痛風の疑い)
- 発熱を伴う関節痛
- 外傷後の激しい腫れと痛み
早めに
早めに受診- 2週間以上続く膝痛
- 繰り返す腫れ・水が溜まる感覚
- 明らかな可動域制限
経過観察
経過観察可- 動作開始時のこわばり
- 軽い違和感、運動で軽快する
FAQ
よくある質問。
年齢のせいだから仕方ない?
変形性膝関節症は早期介入で進行を抑えられることが多いため、受診の価値があります。生活指導とリハビリで人工関節を避けられるケースも少なくありません。
ヒアルロン酸注射は効くの?
軽〜中等度の変形性膝関節症で痛み軽減効果が期待できます。週1回×5回程度のシリーズで行うことが多いです。
サポーターは使った方がいい?
急性期や運動時の補助として有効ですが、常用は筋力低下に注意が必要です。痛みが落ち着いたら段階的に外しましょう。
太ると膝に悪い?
体重1kg増で膝への負担は3〜5kg増といわれます。減量は膝の保護に最も効果が高い対策のひとつです。
ジョギングと水中歩行どちらがいい?
膝に変形がある場合は、関節への負担が少ない水中歩行・自転車(エアロバイク)が膝に優しい選択肢です。
編集部監修について
Phase D で整形外科専門医による最終レビューを実施。本稿は編集部監修のドラフトです。診断・治療の最終判断は医療機関で受けてください。