OVERVIEW
この症状について。
ばね指(弾発指)は、指の付け根の腱(屈筋腱)と腱を包む鞘(腱鞘)の間に炎症が起こり、指の曲げ伸ばしの際に「カクン」とばねのように引っかかる症状です。中高年女性、糖尿病患者、関節リウマチ患者に多く発症します。多くは保存療法で改善しますが、長引くケースでは手術(腱鞘切開術)も選択肢になります。手指の使い過ぎ・反復動作が誘因のことも多く、生活習慣の見直しも重要です。
SELF CHECK
こんなサインがあれば、受診を考える。
- 指の曲げ伸ばしで「カクン」と引っかかる
- 朝起きた時に指がこわばっている
- 指の付け根の手のひら側を押すと痛む
- 物を強く握ると痛みが走る
- 親指・中指・薬指によく出る
- 糖尿病やリウマチの既往がある
POSSIBLE CAUSES
考えられる原因・疾患。
腱鞘炎の進行
腱と腱鞘の摩擦による炎症。手の使い過ぎ・反復動作が誘因。
女性ホルモンの変化
妊娠後期・産後・更年期に発症しやすい。ホルモンバランスと関連がある。
糖尿病
ばね指のリスクが3〜5倍に上昇するといわれる。血糖コントロールも重要。
関節リウマチ
滑膜炎の波及でばね指を発症することがある。
過度な手指の負荷
スマートフォン・楽器・編み物などの長時間使用が誘因になることも。
TREATMENTS
治療法の選択肢。
— STEP 01
保存療法
安静、消炎鎮痛剤、ステロイド腱鞘内注射、温熱療法、装具療法。多くは保存療法で改善します。
— STEP 02
手術療法
局所麻酔下の腱鞘切開術。日帰り手術が可能で、術後すぐに動かせます。
— STEP 03
リハビリ
手指のストレッチ、過度な負荷の回避指導。再発予防に役立ちます。
WHEN TO VISIT
受診の目安。
緊急
すぐに受診- 完全に指が伸びない・曲がらない
- 急な強い腫脹
- 感染症状(発赤・熱感)
早めに
早めに受診- 引っかかりが頻回
- 痛みで日常生活に支障
- 保存療法で改善しない
経過観察
経過観察可- 軽い引っかかり
- 安静で軽快する
FAQ
よくある質問。
ばね指は自然に治る?
軽症は安静・装具で改善することもあります。長引けば医療介入を検討しましょう。
ステロイド注射は何回まで?
効果はありますが繰り返すと腱の変性リスクがあります。年2〜3回が目安です。
手術はどんなもの?
局所麻酔下で腱鞘を切開する日帰り手術です。術後すぐに動かせ、復帰も早めです。
糖尿病があると治りにくい?
血糖コントロールが治療成績に影響します。糖尿病の管理も並行して行うことが推奨されます。
予防はできる?
手指の過度な使用を避け、温めとストレッチで腱鞘の柔軟性を保つことが予防になります。
編集部監修について
Phase D で整形外科専門医による最終レビューを実施。本稿は編集部監修のドラフトです。診断・治療の最終判断は医療機関で受けてください。