OVERVIEW
この症状について。
関節リウマチは自己免疫の異常で関節の滑膜に慢性炎症が起こり、放置すると関節破壊が進行する疾患です。30〜50代の女性に多く、両側対称性の手指・手首・足の関節の腫れと痛み、朝のこわばり(1時間以上)が典型的なサインです。早期診断と生物学的製剤などの治療進歩により、現在は寛解(症状なし)を目指せる時代になりました。整形外科だけでなく、リウマチ内科・膠原病内科との連携が重要です。
SELF CHECK
こんなサインがあれば、受診を考える。
- 朝起きてから1時間以上、手指のこわばりが続く
- 両側の手指・手首・足の指が左右対称に腫れる
- 関節の腫れが6週間以上続いている
- 微熱・倦怠感・体重減少を伴う
- 朝より夕方の方が症状が軽い
- 親族にリウマチの人がいる
POSSIBLE CAUSES
考えられる原因・疾患。
自己免疫異常
T細胞・B細胞の異常により滑膜を攻撃する。関節破壊の根本原因。
遺伝的素因
HLA-DR4 などの HLA 型と関連があるとされる。家族歴がリスク。
環境因子
喫煙が発症リスクを高めることが知られている。
感染症をきっかけとした発症
一部の感染症で免疫の暴走が誘発される可能性が指摘されている。
女性ホルモンとの関連
女性に多く発症し、妊娠中は寛解しやすいなど、ホルモンとの関連がある。
TREATMENTS
治療法の選択肢。
— STEP 01
薬物療法
メトトレキサート(第一選択)、生物学的製剤、JAK阻害薬、ステロイド。早期からの寛解導入が予後を左右します。
— STEP 02
手術療法
関節破壊が進んだ場合の人工関節置換術、滑膜切除術など。生活の質を取り戻す目的で行われます。
— STEP 03
リハビリ・装具療法
関節保護指導、ストレッチ、筋力維持、装具療法。日常生活の自立度を保つために重要。
WHEN TO VISIT
受診の目安。
緊急
すぐに受診- 急激な関節破壊の進行
- 感染合併(発熱+1関節の激痛)
- 高熱と多関節腫脹
早めに
早めに受診- 朝のこわばり1時間以上が6週間以上続く
- 両側対称性の関節腫脹
- 微熱・倦怠感を伴う
経過観察
経過観察可- 一過性の関節違和感
- 明らかな炎症所見なし
FAQ
よくある質問。
リウマチは何科にかかればいい?
整形外科・リウマチ内科・膠原病内科で診療を受けられます。早期は内科系での薬物療法評価が望ましいです。
血液検査でわかる?
リウマチ因子・抗CCP抗体・CRP・赤沈などが診断の参考になります。確定診断には総合判断が必要です。
治る病気?
完全な根治は難しいですが、寛解(症状なし)を目指せる時代になりました。早期治療が鍵です。
妊娠への影響は?
薬剤の選択は専門医と相談を。寛解期に妊娠計画を立てるのが理想的です。
運動は控えるべき?
適度な運動は関節保護にむしろ有効です。痛みのない範囲で継続することが推奨されます。
編集部監修について
Phase D で整形外科専門医による最終レビューを実施。本稿は編集部監修のドラフトです。診断・治療の最終判断は医療機関で受けてください。